Oh-o! Meiji

シラバス

年度 2020 年度
授業科目名 資格課程科目  ジェンダーと教育A
担当教員 池谷 美衣子  兼任講師 単位数 2
開講日 春学期/金曜日/1限 キャンパス 生田
科目ナンバー
(CC)CCE218J
主催区分 CC:資格課程 授業形態 8:2つ以上の形態併用
学問分野(大区分) CCE:社会教育主事課程・社会教育学 授業言語 J:日本語
レベル 2:学部 発展的,応用的な内容の科目
学問分野(小区分) 1:社会教育主事課程

授業の概要・到達目標

 学校教育・子どもとジェンダー
 「学校教育ではすでに男女平等が達成されている」。教育に関心を有する学生にも、そう信じて疑わない人は多いだろう。同時に、自分は性差別意識など持っていないし、性別によって自分自身の意思や選択が規定されり制限されたりしたことはないと思っている人もいるかもしれない。しかし、それは本当だろうか。悪意のない無理解から生じる性別に関する言動や、制度の中で構造化された差別は、私たちの身近な場所に多々存在する。
 本科目では、身近な場所の一つである/あった「学校」を主たる想定として、特に「子ども」に焦点を当ててジェンダーの視点から教育について思考を深めていく。講義を軸にしつつも、それぞれの受講者の経験や価値観を踏まえて、具体的な事例や実際に教育現場で用いられている教材などを取り上げ、受講生間のディスカッションやケース・スタディ、ジェンダーに対するステレオタイプを発見する教材分析などを含めて展開する。 
 ジェンダーについて学ぶことで、初めて見えてくる世界が確かにある。ジェンダーが社会を「正しく」見るための一つの有用な「メガネ」だとしたら、本授業を通して、ジェンダーに関する知識を学び、それを生かして、問題に気づき、ジェンダー・センシティブな学校教育・子どもの教育のあり方を構想する基盤を培うことを目指す。

授業内容

第1回:ガイダンス-この授業で何を学ぶのか
第2回:ジェンダーとは何か-平等論と特性論を考える
第3回:隠れたカリキュラムとジェンダー-いつどこで身につけるのか?
第4回:幼児教育とジェンダー①遊びの中の性別
第5回:幼児教育とジェンダー②幼児教育雑誌を分析する
第6回:教育課程とジェンダー①男女別学、家庭科男女共修
第7回:教育課程とジェンダー②ジェンダー視点から「教科書」を分析する
第8回:性教育を考える
第9回:恋愛がもつ意味と力-「モテる」をジェンダーから考える-
第10回:セクシャルマイノリティと学校教育①現状と課題を知る
第11回:セクシャルマイノリティと学校教育②実践を学ぶ
第12回:進路とジェンダー
第13回:世界の教育課題とジェンダーとの関わり-児童労働・児童婚・識字など-
第14回:授業のまとめ

履修上の注意

 社会教育主事課程・教職課程として開講される科目だが、資格取得を迷っている場合でも、内容に関心のある学生や、ジェンダーに疑義的な学生の受講も広く歓迎する。
 なお、別科目「ジェンダーと教育B」(秋学期)では、社会教育を中心に扱う予定である。それぞれ独立した科目だが、理解を深めるためにAB両方の受講を推奨する。

準備学習(予習・復習等)の内容

授業内で適宜指示する。授業時間内外での質問を歓迎する。

教科書

指定なし。授業内で適宜資料等を配布する。

参考書

授業内で適宜紹介する。

成績評価の方法

授業への貢献度(20%)、授業内課題(30%)、最終レポート(50%)

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