授業の概要・到達目標
工学または工業上において,一つの目的を達成するためには各種物理量の測定は不可欠であり,かつ,より高精度の測定が要求され,そのために多くの計測技術が研究・開発されている。特に近年エレクトロニクスの発展とこれに関連したコンピュータの普及により各種測定法の形態は電気信号に基づく計測が主流になりつつある。本講義では各種測定に関連したセンサー技術,AD変換技術,ディジタル信号処理技術について詳述する。また,不可視情報の可視化・計測システムの代表例として種々の画像診断システム(X線CT,MRI,超音波診断装置等)や熱・流れに関する計測システムの原理・構成を紹介する。さらに,これらの知識に基づいて,定められた仕様を満足するシステムの構築を試みる。
【到達目標】計測・画像処理システムの基礎及び専門用語を修得する。また,システムデザインを実際に行うことで,研究遂行に必要となる企画力・創造力(実践力)の基礎を身に付ける。
【基本キーワード】計測システム,画像システム,可視化技術,デザイン能力,プレゼンテーション能力
授業内容
第1回a:イントロダクション
第2回:計測誤差,センサ・AD変換技術
第3回:ディジタル信号処理技術
第4回:画像計測システム(主にX線CT)
第5回:画像計測システム(主にMRI)
第6回:画像計測システム(主にFunctional MRI)
第7回:画像計測システム(主に音波診断装置)
第8回:温度・熱の計測・可視化技術
第9回:流れの計測・可視化技術
第10回:画像計測システムの構築(システムの設計)
第11回:画像計測システムの構築(システムの製作)
第12回:画像計測システムの構築(システムの製作)
第13回:画像計測システムの構築(システムの評価)
第14回:レポート作成・発表
履修上の注意
この科目を受講する学生はあらかじめ『計測工学』の基礎を理解していることが望ましい。
準備学習(予習・復習等)の内容
講義に先立ちOh-o! Meijiにアップロードされる講義資料に目を通し,疑問点を明確にしておくこと。
講義内容を個々が取り組んでいる研究活動に応用・発展可能かを常に意識すること。
教科書
参考書
「計測工学入門」中村邦雄ほか,森北出版
「生体情報の可視化技術」生体情報の可視化技術編集委員会 編,コロナ社
「非破壊試験の理論」前田宣喜ほか,丸善プラネット
成績評価の方法
評点の配分は下記の通りとする。
1.演習・レポート:30%
2.システムデザイン(過程・結果・レポート):70%
以上の合計点(100点満点)で総合評価し,60点以上を合格とする。
その他
オフィスアワー
1.相談時間:講義終了後
2.連絡先:計測工学研究室 部屋番号 5104号室
E-mail:y_ishr@meiji.ac.jp
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