授業の概要・到達目標
この科目は学位授与方針に定められた B(問題発見解決能力・チームワーク能力),C(コミュニケーション能力)および D(倫理観および責任感)に関与する。
3年次までに学んだ学問や技術を背景として,一つの研究テーマに取り組むことで専門知識・技術を習得し,エンジニアリング・デザイン能力を高めるとともに,問題発見能力や問題解決能力,及びプレゼンテーション・ディスカッション能力を高める。また,グローバルな視点から他者・他国の立場への対応を念頭において社会に対する責任と倫理観等の技術者センスを磨く。
【到達目標】各自の卒業研究をとおして,工学者としての基礎的な能力を身につける。
【基本キーワード】エンジニアリング・デザイン能力,プレゼンテーション能力,ディスカッション能力,問題発見能力,問題解決能力,グローバルな視点
授業内容
以下の内容で講義を進める。
[第1回 a] イントロダクション
[第2回] 研究進捗状況に関する報告書の作成・発表及び議論(1)
[第3回] 研究進捗状況に関する報告書の作成・発表及び議論(2)
[第4回] 研究進捗状況に関する報告書の作成・発表及び議論(3)
[第5回] 研究進捗状況に関する報告書の作成・発表及び議論(4)
[第6回] 研究進捗状況に関する報告書の作成・発表及び議論(5)
[第7回] 研究進捗状況に関する報告書の作成・発表及び議論(6)
[第8回] 研究進捗状況に関する報告書の作成・発表及び議論(7)
[第9回] 研究進捗状況に関する報告書の作成・発表及び議論(8)
[第10回] 研究進捗状況に関する報告書の作成・発表及び議論(9)
[第11回] 研究進捗状況に関する報告書の作成・発表及び議論(10)
[第12回] 研究進捗状況に関する報告書の作成・発表及び議論(11)
[第13回] レジメ作成,中間発表資料作成
[第14回] 中間発表会
履修上の注意
本講義科目は,『基礎計測工学』,『応用計測工学』に関連しているため,これらの科目を履修していることが望ましい。
準備学習(予習・復習等)の内容
毎週の報告会において,進捗状況・問題点が明確になるように資料を準備しておくこと。
報告会の議論に基づき,基礎的な検討はもとより,独創的な研究推進に務めること。
教科書
参考書
成績評価の方法
評点の配分は,下記のとおりとする。
1.研究計画・推進能力: 30%
2.プレゼンテーション能力: 30%
3.中間報告内容: 40%
以上の合計点(100点満点)で総合評価し,60点以上を合格とする。
その他
オフィスアワー
1.相談時間:講義終了後
2.連絡先:計測工学研究室 部屋番号 5104号室
E-mail:y_ishr@meiji.ac.jp
指導テーマ
実施予定の研究テーマは,下記のとおりである。
全てのテーマにおいて,理論的解析や数値解析を行った後,試作システムによる提案手法の実証を目指す。
(1)非侵襲血糖値計測システムに関する研究
採血することなく血糖値を計測するために,光音響分光法に基づく計測システムを研究・開発する。
(2)ユビキタス・ハンディ MRI システムに関する研究
持ち運び可能な MRI(磁気共鳴診断装置)を研究・開発する。
(3)磁性ナノ粒子を用いた『がん』の超早期検出システムに関する研究
体外から照射した電磁波によって,『がん』に集積した磁性ナノ粒子から信号を収集し,『がん』の位置を検出するシステムを研究・開発する。
(4)『がん』の温熱治療システムに関する研究
『がん』を加温して治療する温熱治療システム(ハイパーサーミア)において,病巣部のみを治療するための局所加温システムを研究・開発する。
(5)非侵襲温度分布計測システムに関する研究
生体内部の温度分布を体に傷をつけることなく計測するシステムを研究・開発する。
(6)3次元形状検出・計測システムに関する研究
内視鏡システムで撮像される2次元画像等から3次元形状を検出するための画像処理システムを研究・開発する。
(7)超解像画像処理手法に関する研究
経鼻内視鏡やカプセル内視鏡などの画像から鮮明な超解像画像を再構成する方法を提案する。
進行計画
研究テーマに関する調査(研究背景・研究目的の確認)(~4月)
研究テーマの決定・課題の明確化(~5月)
課題を解決するための方法・計画の立案(~6月)
基礎検討(理論的解析・数値解析)(~7月)
中間報告会(7月末)
数値解析・試作機の構築(~10月)
実験・解析・評価(~12月)
卒業論文の作成(~1月)
卒業研究発表会(2月)
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